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才食兼美 天神スカイホール 座談会vol.3

福岡が誇る多彩で豊かな食文化

「天神スカイホール」が福岡市・天神の西日本新聞会館16階に誕生して、2年がたちました。
レストランや会議室を備えた多目的空間で、交流やくつろぎの場として、にぎわいをみせています。
同ホールが展開している食や交流、街づくりなどについて語る座談会シリーズも好評です。
今回は「食の宝庫、福岡・博多を満喫しよう」をテーマに、転勤などで各地の食文化に精通した
3氏と同ホールの料理長が、食事を楽しみながら福岡の食の魅力などについて語り合いました。

玄界灘直送の魚介から甘味のあるしょうゆまで

全国各地の赴任先で、さまざまな食文化に接してこられたと思います。福岡・博多でおいしいと思った料理や 食材についてお聞かせください。

清水 まずは玄界灘の海の幸ですね。刺し身が非常においしい。イカ刺しが透き通っているのにびっくりしました。もつ鍋は福岡県以外でも食べたことがありますが、福岡のもつはプリプリ感が別格ですね。

岡本 ごまさばとの出合いは衝撃でした。福岡に来て初めてサバを生で食べたんです。ごまさばは味付けも絶妙で、お酒にもよく合いますね。冬場は糸島のカキ小屋にも行きます。

吉田 フグもおいしいですよね。

清水 アラも外せません。アラはかなりおいしいですが、いかんせん高い。

橋元 今冬は、アラがかなり豊漁のようですね。価格は落ち着いていると思いますが、より味がいいのではと期待してしまいます。今日の料理に使ったアラカブも、福岡でよく食べられている魚です。

吉田 新鮮な魚のうま味を引き立てる甘いしょうゆにも感激しました。福岡で初めて九州独特の甘いしょうゆに触れ、すっかりその味になじんでいます。

橋元 出身地の鹿児島のしょうゆは、福岡よりさらに甘いです。甘めのしょうゆで味付けした料理が焼酎によく合うんですよ。鹿児島は古くから黒糖が流通していたこもあり、甘い食べ物が好まれる文化があるのかもしれません。

岡本 九州の焼酎はうまいですね。福岡では焼酎を楽しむようになりました。

吉田 なみなみと焼酎を器につぐのは九州独自ではないでしょうか。他の土地ではあまりしないので驚きました。

清水 焼酎だけではなく福岡や佐賀は酒どころで、日本酒文化が根付いていることをこちらに来て知りました。

吉田 福岡に着任して1年なのですが、食べ物も酒も酒も合って体重が2㌔も増えてしまいました。

岡本 私は1年で7㌔増。飲み会の締めのラーメンも、おいし過ぎてやめられません。

岡本 博多はラーメンとおなじくらいうどんも有名ですが、麺のこしのない柔らかさはショックでした。すっかり慣れましたが。

清水 そうですね。ラーメンはバリカタなのに、うどんはやわやわなのが不思議です。

明治安田生命保険 九州北地区担当 執行役員福岡本部長 清水義朗氏

各地で出合うおいしさ忘れられない郷土料理

ーふるさとの名物や赴任先での忘れられない味を教えてください。

岡本 大阪で勤務していた頃は、北新地で薬膳の石鍋料理にはまりました。豚肉ベースでごま油や薬味が効き、スープはコラーゲンたっぷり。こってりして見えるけれど食べた後は本当に元気が出ます。接待でお連れした方にもとても喜ばれました。

吉田 私も食べたことがあります。何度も通いたくなる味ですよね。

岡本 吉田さんと私の出身地である名古屋は、手羽先やみそ煮込みうどんなどB級グルメが豊富です。帰省時には必ずあんかけスパゲティを食べます。

吉田 同感ですね。名古屋のみそおでんも、懐かしいふるさとの味です。

橋元 鹿児島県外で煮物を作ると使うしょうゆが違うので、個人的には物足りない感じがします。鹿児島の甘いしょうゆが染み込んだ煮物が好きなんですね。鹿児島特産の黒豚料理もお薦めです。

清水 和食が好きで、京都の料亭の味が忘れられません。一子相伝の料理で、だしを使わない白みそ仕立ての雑煮、アマダイの身を食べた後の骨に湯を注いでいただく汁もたまりません。富士通 九州支社長 岡本 行雄氏

 

ー福岡に来た家族や友人に食べさせたい料理、福岡の意外性のある料理など皆さんの一押しを教えてください。

岡本 友達と酒を飲むなら、つまみは焼き鳥の皮かな。

清水 福岡のとり皮は脂を落としてパリパリにしているから、どんどんいけますね。

岡本 単身赴任なので、妻が福岡にきたときには鮮度抜群のすした刺し身を食べに連れていきたいです。

橋元 鹿児島の友人や親戚が福岡を訪れたら、旬の素材を使った当ホールの料理をぜひ味わってもらいたいです。

清水 ランチでよく食べるとんかつ店のチャンポン、そば店のカツ丼はお薦めです。両店共に来店者の7割が、看板料理ではなく脇役のチャンポンたカツ丼を食べているというのは面白い。

吉田 海の幸の印象が強い福岡ですが、よそから来た友人やお客さまを肉を食べにお連れすることもあります。厚みが2㌢もある牛タン焼き、和牛の刺し身などを提供する店があり、福岡は肉料理も充実していますね。弊社の近くにある台湾仕込みの豚足専門店も気に入ってます。

東京海上日動 福岡支店長 吉田 篤司氏

旬の素材を生かした味 食を通じ街の活性化も

ー本日の料理は橋元料理長が福岡・博多にこだわって腕を振るいました。みなさんのご感想は。

岡本 スープに使われていた博多地鶏を含め、福岡が食材の宝庫であると改めてかんじました。どの料理も味わい深かったです。弊社は福島県で半導体のクリーンルームを利用したレタスの栽培、畜産もふくめた農業の業務を包括的に支援するクラウドサービスなどを、情報通信技術を活用して食の分野でにも挑戦しています。食材が豊富な福岡でもいろんな方々とコラボレーションさせていただければと思っています。

吉田 さまざまな飲食店で会食する機会が多いのですが、メイン料理の肉がイノシシだったのは今日が初めて。その極上のおいしさにノックアウトされました。そこで頭によぎったのは地方創生です。地域に根差した事業を展開する弊社は、地方創生に貢献することで地元と共に成長していくことを目指しています。今日のようなコース料理を売り出していただければ、福岡の地方創生につながると思い食事を満喫しました。

清水 どの料理も地産地消というか地元愛が伝わってきて、実においしかったです。旬の野菜や果物で彩られたサラダ、アラカブの骨せんべいもインパクトがありました。吉田さんから地方創生の話が出ましたが、弊社はJリーグのタイトルパートナーで、J1からJ3まで全てのクラブを支援しています。J1昇格を目指すアビスパ福岡をいっそう応援し、福岡のさらなる盛り上がりの一助になればと考えています。

橋元 お褒めいただき、ありがとうございます。天神スカイホールでは、旬の素材をふんだんに使い、創意と愛情を込めた料理をご提供しています。私もあらゆるジャンルのお店を食べ歩きして、研究に努めております。ぜひ、多くの方に当ホールでおいしく心豊かなひとときを楽しんでいただければと思っています。